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欄間(らんま)  B・I

つい先日、江戸東京たてもの園に行きました。東京の小金井市にあり、藤沢から車で1時間半くらいの距離にあり、広大な公園内の一角に江戸、明治、大正、昭和の建物が移築されており、大人400円の値段ながら、じっくり観覧すると1日はかかり、見ごたえがあります。

ほとんどの訪れる人の目当ては、ジブリの千と千尋の神隠しの中で、窯爺の仕事場のモデルとなった場所があり、写真を撮ったり、あーあれがそうかと話し、楽しまれている方が多くいらっしゃいました。

しかし私の印象深い場所は、高橋是清のお宅(226事件にて暗殺された部屋もある)であり、その中でも、部屋ごとにある欄間がシンプルながらも木彫りの彫り物が大変すばらしく印象的でした。

まず、欄間とは、日本家屋において、天井と、鴨居(かもい)、長押(なげし)との間に通風・採光のため格子(こうし)や透かし彫りが取り付けているところです。

高橋宅は、東京指物の指物職人さんが作ったものか、仏師か、素人考えではわかりませんが素晴らしい職人が製作したことには違いません。日本には大阪欄間や日光彫など各地にありますが、その中でも有名な富山県南砺市(なんとし)井波地区にある井波彫刻は圧巻です。ここでは、長くなるのでWikipediaで調べて頂きたいですが、とにかく本物を観ることをお勧めいたします。南砺市にある瑞泉寺

(ずいせんじ)が有名です。ホームページをご覧になってください。

このような素晴らしい伝統工芸がなくならないよう平に望みます。