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最近、テレビで(トキワ荘の青春)という映画を鑑賞しました。
漫画の神様、(手塚治虫)が暮らしていた(トキワ荘)に集う若き漫画家らは、雑誌(漫画少年)の投稿仲間でした。その中でも、リーダーであり兄貴的存在だった(寺田ヒロオ)を主人公に、貧しい生活、出版社員とのやり取りを交え貧しい生活を送りながら励まし、立ち上げた(新漫画党)。
20代前半の青年たちが漫画について熱い思いを語り、創作し、日々過ごしながらの中(漫画少年)が倒産する。
その時、中心的存在の寺田は・・・何を思う・・・
赤塚不二夫・藤子不二雄(A/F)・石森(石ノ森)章太郎・森安なおや・つのだじろう・鈴木伸一・水野英子等々、沢山の漫画家がトキワ荘より巣立っています。コミックでは、まんが道、愛…しりそめし頃に…等、一読をすると楽しいかもしれません。
後日談ですが、リーダーの寺田ヒロオ(暗闇五段・スポーツマン金太郎・背番号0→スポーツ漫画の先駆者)は後に、筆を折り断筆し茅ケ崎に住み、引きこもる。1990年に突然トキワ荘の仲間を自宅に呼び宴会を開催し、盛り上がり楽しく会は進みそして終わる。見送り時、皆にずっと手を振り続け笑顔で見送ったという。その後はピッタリといっさいの交流をやめ、ひっそりと茅ケ崎に住み、最後は離れに住み、母屋に住む家族とも顔を合わせず暮らし、1992年に亡くなったそうです。栄光の日々の青春時代、20代のほかの漫画家とほぼ変わらない年齢なのに兄貴と憧れ頼られる存在、その皆が時代に合わせキラキラしたヒット作を製作し自分を通り過ぎ、大先生となっていく。会えば寺さん、寺さんと皆は慕ってくれる。その葛藤、子供、児童漫画ではない漫画家への憎しみ。何があったのかは本人にしかわかりません。俳優の(壇蜜)の旦那さん、漫画家、(静野とおる)の叔父と寺田ヒロオは引退後も交流があったそうです。
最後に、豊島区に新しくできた、トキワ荘漫画ミュージアムがあるので、それぞれの漫画家のエピソードを考えながら行かれると、感慨深く楽しめるかもしれません。