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日別アーカイブ: 2024年12月27日

介護と育児     いばね るりか

共通点が多いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は全く別だと感じています。

例えば排泄介助。オムツ交換が必要な子どもにとってオムツを替えてもらう事は当たり前の出来事で日常です。しかし大人にとっては当たり前ではないので抵抗が強い方も多く、

家族や他人に介助されることを受け入れることは容易ではありません。食事介助でも同じことが言えます。介助が必要な状況でも、体が動くうちは、とご自身で頑張っていらっしゃる方も少なくありません。介助されることを受け入れるということは、大人と子どもでは全く異なります。

 

では、介護が必要だと受け入れてサービスを利用されている方の場合はどうでしょう。こうしてほしいこれは止めてほしい等、お一人お一人に様々なご要望があるかと思います。私たちはそのご要望を出来る限り叶えられるよう、様々な機関と連携しながらケアに入ります。衣類のたたみ方や食器の洗い方やオムツの中に入れるパッドの入れ方や収納の仕方等、挙げたらきりがないほどにこだわりは人それぞれ異なります。しかしそのこだわりは、生きていく中で培ってきた大切なことでその方の人生そのものです。ですので、私たちは、自分のやり方や考え方を押し付けたり、ご利用者様の考え方を否定することは致しません。

 

様々なことを要求されるという点でも育児と似ていると言われることもありますが、私達が普段聞いているご利用者様のご要望と子どもの我が儘とでは、比べることすら失礼ではないかと思うほどに全く違うものです。

 

敬意と思いやりを持って介護をしたい。介護される人達を大切にしてほしい。丁寧に仕事をしてほしい。介護士を始めた13年前から気持ちは変わらず毎日そんな思いでいっぱいです。

もちろん子どもにも子どもなりの考えやこだわりがあるので、何でも否定せずに肯定的な育児で自分らしく生きてもらいたいです。昭和とか令和とか何でも世代のせいにしないで、親のせい環境のせいって言い訳を探さないで、思いやりを分けあって、相手を認め合って、歳とか関係なくみんなが自分の生き方を貫けるような、笑顔が溢れる世の中になったらいいなと思う今日この頃です。