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最近は、色々と行うことがあり、読書する時間もあまりとれず、本もたまる一方ですが、最近読んだ本の一つを紹介します。
タイトルは、銀の猫・作者・朝井まかて氏直木賞作家です。内容は、江戸時代の介護をテーマとした小説です。あらすじは、嫁ぎ先から離縁され、母親と暮らす、お咲。彼女は年寄りの介護を助ける、介抱人のプロ。江戸の家族や、お咲と接するお年寄りとの中で、終末期やお年寄りから教えられる人生の教訓。平均寿命は、今に比べて大分短いが、その中でも案外現役長寿の方々もおられ、その方々の江戸の様子や案外介護事情が進歩的で、武家社会も介護に対して寛容な様子が良く描写しており、今の自分の職業との対比や教えられることが多い1冊です。
時間があれば、是非、一読を。
ビジネスやスポーツの世界では、心技体というキーワードがよく使われています。
それぞれの分野において言葉の定義は異なっているところはあるのですが、一般的には、心の状態、知識や技能、体の状態が整っている時に最高の力を発揮できるという考え方のようです。バランスよく能力を発揮させるには、日ごろからの心がけや行動が求められることと思います。介護の仕事を行うにもこれらは当てはまります。
心のあり方については、自分が何のために仕事をしているのか、ということについての強い(あるいは筋の通ったという方が良いでしょうか)芯となる考え方がとても大切だと思います。ビジネスの世界では、他者の幸福を願う気持ちで行動する時に、自分も幸福になれるという原則が強調される時があります。
有名なイソップ寓話の3人のレンガ職人の話があります。ある旅人が、旅の途中で3人のレンガ職人に出会います。この旅人が「何をしているんですか?」と尋ねると、1人目は「言われたとおりレンガを積んでいるんだよ」
2人目は「レンガを積んで壁をつくっているんだ。賃金がいいからね」
3人目は「教会の大聖堂をつくってるんだ。この仕事に就けて光栄だよ」
三者がそれぞれの心のありようを表していますね。3人の職人の仕事に関わるスタンスの違いによって、いずれは仕事の結果にも差異が出てくることが感じられます。 1人目の職人は目的意識がありません。2人目の職人は仕事の目的は生活の為と定義しています。3人目はどうでしょうか。おそらく偉業に携わる仕事に携われることを特権と感じていますね。3人目の職人、もちろん素晴らしいですが、次回、別の視点からも現代においては求められる心技体の心のあり方について、どのように仕事に取り組んだら良いか、お伝え出来ればと思っています。
寒い日々が続きますが、我が家のバラは時を感じないようです。12月前には枝を切り冬支度の衣替えをします。ところが花を咲かせ季節を忘れてしまったようです。夏に猛暑が続き花は枯れて見るのも悲惨な状態でした。明日から冬休みに入る私は、バラの枝を切り衣替えします。季節の気候をどんなふうに感じ取ってバラはこれから咲くのでしょうか、バラの育ち具合いを見ながら手入れに励みます。
私の楽器、マンドリンとギターそれは木で出来ているので、気候を気にしておく場所を考えます。乾燥するところには程よい湿度を、湿度が高い場所にはちょうど良い場所に、毎日部屋を確認し移動させ楽器の樹の表面を触ってみて状態を見ています。マンドリンとギターは生き物の様ですね。我が家の住まいは山のてっぺんのマンションで、玄関通路は森のように木が連なっています。季節により木々の色も移り変わりとても素敵な景色を見せてくれます。ベランダ側の景色は、伊豆半島や江の島が見え海が臨む景色です。富士山も見られます。春、夏、秋、冬の季節で景色が変わります。そして、私は景色を眺めては綺麗な姿を慈しんでいます。
今、温暖化で季節感が感じられないこの頃です。いつの時代も季節感を感じ季節模様が見られますように願いこのお話を終わります。
今年子供が二人共成人式を迎える事ができました。
成人の年齢が18歳に引き下げられた年に、上の子が20歳、下の子が18歳で二人同時に成人を迎え、不思議な感じでした。
従来の成人式が【二十歳の集い】という風に名称が変更された事で、いっぺんに振袖を用意する必要がなかったので安心しました。
振袖を選ぶ時、前撮りの準備の時、当日とてもキラキラした表情に見え、成長も感じる事ができ嬉しかったのを覚えています。
上の子の時、二十歳の集い当日に「ありがとう」と涙目で言われ、もらい泣きしそうになりました。
下の子もあと数日で当日を迎えるので楽しみです。
子育てがひと段落します。
長かったようであっという間でした。
今までは子供中心だったので、これからは自分の時間も大切に、楽しめたらと思っています。
共通点が多いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は全く別だと感じています。
例えば排泄介助。オムツ交換が必要な子どもにとってオムツを替えてもらう事は当たり前の出来事で日常です。しかし大人にとっては当たり前ではないので抵抗が強い方も多く、
家族や他人に介助されることを受け入れることは容易ではありません。食事介助でも同じことが言えます。介助が必要な状況でも、体が動くうちは、とご自身で頑張っていらっしゃる方も少なくありません。介助されることを受け入れるということは、大人と子どもでは全く異なります。
では、介護が必要だと受け入れてサービスを利用されている方の場合はどうでしょう。こうしてほしいこれは止めてほしい等、お一人お一人に様々なご要望があるかと思います。私たちはそのご要望を出来る限り叶えられるよう、様々な機関と連携しながらケアに入ります。衣類のたたみ方や食器の洗い方やオムツの中に入れるパッドの入れ方や収納の仕方等、挙げたらきりがないほどにこだわりは人それぞれ異なります。しかしそのこだわりは、生きていく中で培ってきた大切なことでその方の人生そのものです。ですので、私たちは、自分のやり方や考え方を押し付けたり、ご利用者様の考え方を否定することは致しません。
様々なことを要求されるという点でも育児と似ていると言われることもありますが、私達が普段聞いているご利用者様のご要望と子どもの我が儘とでは、比べることすら失礼ではないかと思うほどに全く違うものです。
敬意と思いやりを持って介護をしたい。介護される人達を大切にしてほしい。丁寧に仕事をしてほしい。介護士を始めた13年前から気持ちは変わらず毎日そんな思いでいっぱいです。
もちろん子どもにも子どもなりの考えやこだわりがあるので、何でも否定せずに肯定的な育児で自分らしく生きてもらいたいです。昭和とか令和とか何でも世代のせいにしないで、親のせい環境のせいって言い訳を探さないで、思いやりを分けあって、相手を認め合って、歳とか関係なくみんなが自分の生き方を貫けるような、笑顔が溢れる世の中になったらいいなと思う今日この頃です。